「⑦風呂に入りたい!」
すごいツッコミを貰いそうだ。
「何、風呂入ってないの?」
「何、どうしてるの?」
「何、お前アホじゃないの?」
まぁまぁ、落ち着こう。
正確に願望を記述するならば、
「浴室内の浴槽に浸かりたい」
というのが正確である。
本文内では
「風呂に入る」=「浴槽に浸かる」
という認識で揃える。
そうだ。
浴槽には2ヶ月以上浸かっていないっ。
全てシャワーだっ。
一見、簡単に叶いそうなイベントであるが、
浴槽に片足のみを使用して
浸かることを想像して欲しい。
現在は浴室内の床で滑る危険性を
十分に帯ながら、「ケンケン」で
慎重に、そして必死に移動している。
それに加えて浴槽に浸かるという
イベントは想像もしたくない。
浴槽から上がるときも想像したくない。
バランスを崩しやすい。
じゃあ、自分に問い質す。
「そんなに風呂好きだったか?」
答えは、
「そんなに風呂好きじゃない。」
と言い切る。
嫌ではないが、好きじゃない。
正確には「ツマラナイ」というのが妥当か。
長時間浴槽に浸かるということが出来ない。
ノボセル訳でもない、純粋にすぐに飽きてしまう。
まったく、落ち着きのない三十路だと自分でも思う。
しかし、現在の心境はやっぱり日本人のDNAなのか、
浴槽を横目にシャワーを浴びていると
愛おしい存在になってきているのは間違いない。
そして欲を言えば、温泉に入りたい!
脱衣所で服を脱いで、
手拭片手に脱衣所のドアを開け、
緑溢るる外気に触れながら、
ちょっと湿った石の階段20~30段下り、
目の前に広がるのは豊富な水量の川、
その手前には湯気が沸き立つ露天風呂。
いやぁ~、妄想万歳!
風呂はあまり好きではないけれど、
「露天」とか何か付加価値的要素が付いていると
「ツマラナイ」ことはないので健常な頃から
嫌いではなかった。
だから、治ったら、二足歩行が温泉に
ドップリ浸かって、「日本人」を再確認したい。
手拭を頭に乗せてJSK生活を振り返りたい。
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