4月7日は僕にとって非常に重要な日である。
昨年の今日、そして今頃は、ベットの上で
激痛に耐えながら弟が買ってきてくれた牛丼を食べていた。
あの味を忘れたくないから、あれから牛丼を食べていない。
何だか良い話なんだか、そうでないんだか分からない。
何れによ、まさに2007年4月7日から僕の旅が始まった。
自分の人生にとって色々なことが変わった1年だった。
70数年前の大雪が降る日。
北陸の田舎から上京してきた若者が家具屋を開店させた。
開店から1週間、その店には売上が立たなかったという。
その若者とは僕の祖父である。
残念ながら、僕が産まれる前に他界してしまったが、
創業した店は今でも株式会社と形を変えて残っている。
創業当時、店の先行きを不安に感じた祖母が声を掛けると、
「客はいた、でも買ってくれる客がいなかった。」
と答えた。その前向きな性格は僕にどっぷりと遺伝している。
そんな言葉を胸に1年という時間を過ごして来た。
「怪我ではない。考える時間を貰った。」
僕にとって今までに経験したことの無い
本当に充実した1年を過ごすことが出来た。
本当に神様の悪戯か、何かのメッセージか、
「海外」というキーワードよりも
「祖父に対する憧れ」というキーワードが
勝ってしまったのかも知れない。
会社の大きさは関係ない。
僕の名前が入った祖父が
創業した会社の名刺を眺めながら、
そこに祖父はいないけれど、
何だか自分に語りかけてくれる気がして嬉しい。
この会社で祖父が考えたことを感じて生きたい。
また挫けることなく、自分再生の旅を続けられそうだ。
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