2007年9月17日月曜日

大人は皆、嘘つきだ!

少年の頃の気持ちを1つの画材道具に例えて
「真っ白なキャンバス」という表現を使う。

何の知識とか、常識にも囚われない
純粋無垢な様子のことだ。

だから、良いことも、悪いことも、
本当のことも、嘘のことも、
簡単にその色で塗りつぶされてしまう。



3連休の最終日。僕は電車に乗った。
まぁ、3連休の最後でなくても電車には乗るのだが。。。

基、車内にて僕はいつも人の会話に耳を奪われてしまう。
特に、親子連れを見つけると。。。。

父「次は有楽町だよ」
子「へぇー、有楽町って、どこの近く?」
父「そうだなぁ~。。。」
子「僕の知っているところの近く?」

真っ白なキャンバスを持つ
子供だから当然の質問である。
東京にいるビジネスマンが
こんな質問をしたら当然、ぶっ飛ばす。
部下だったら、社内評価で評価はしないし、
上司だったら、真っ先に、そのまた上司に相談する。

基、そう、僕はその男の子の
真っ白なキャンバスに新しい知識が
入ろうとする瞬間に好運にも立ち会うことが出来た。

父「銀座の近くだ!銀座って聞いたことあるだろ?」
子「あるよ、銀座って昔からある街でしょ?」

僕『凄い、まさにこの男の子にとって、
  自分の持っていた知識が経験とマッチングした瞬間だ!』

父「でも、銀座って・・・」

僕『「でも」で始まるフレーズと言うことは
  何か否定が始まるのか・・・・』

父「でも、銀座っていう駅は無いんだよ!」
子「え”?そうなんだ~。。。」

僕『おいおい。。。』

子「え、地下鉄にも無いの?」

僕『良い質問だ~!』

父「うーん。うーん。地下鉄にも無いな。銀座は!」

何で、大人になると体裁を整えるためだけに
不確定な要素にも関わらず、答えてしまうのだろう。

「その場凌ぎ」「世間体」「知ったかぶり」
大人になると習得するいらない能力だ。
勿論三十路の僕にも少なからず備わっている能力だ。

どの大人にだってあるだろう。
でも、「その場凌ぎ」「世間体」「知ったかぶり」を
すると、それらをまたカバーするために
「その場凌ぎ」「世間体」「知ったかぶり」をしなければならない。

大人って、何でこんなに話を難しくするんだろう。
分からないことは分からない。
知らないことは知らない。と言える大人になりたい!
S