松葉杖生活の中でいくつかの必須アイテムがある。。。
普段ならば必要ではないけれど、
現在の生活を進めていく上で
追加されていってるのは確かだ。。。
そして手放すことは出来ない。
その代表格が①リュックサックだ。
両手が松葉杖で塞がっている為、
何かモノを運ぶときは
このリュックサック装備が必須となる。
例え、近所のコンビニエンスストアに
向かう際にもリュックサックが必要だ。
リュックサック無しで、ファーストフード店にて
ハンバーガーセットを購入した時、
セットのコーラがこぼれないように気遣いながら
慎重に歩く三十路男の姿は滑稽だったに違いない。
5倍以上の時間を掛けて歩いたのを鮮明に覚えている。
故に必要だっ。
続いて②ストラップだ。
これは①リュックサックとツートップの必須アイテムだ。
注釈が必要であるが、大切なものにストラップを付けている。
携帯電話と財布と鍵である。
それぞれを首から掛けるためにストラップを付ける。
業界の方々よりも豪快に胸元を飾っている。
通常であればそれらはズボンのポケットにあるのだが、
松葉杖で両手が塞がっているのでズボンの中に手を
入れるのが困難であるため、首から下げている。
故にこれも必要だっ。。
そして続いては③帽子だ。
通常より歩行に時間が掛かる。
慣れてきたとは言え、松葉杖歩行は非常に疲れる。
歩いては休んで、休んでは歩き。。。
急ぎたい気持ちを抑えて、力強く歩みを進める。
しかしながら、5月の太陽の紫外線は容赦しない。
一歩間違えると、療養生活が伸びる可能性を帯びている。
生死を賭けていると言っても過言ではない。
故にこれも必要アイテムだっ。。。
そして④水筒だ。
このレトロな表現に少々の懐かしさを覚えるが、
僕が意図しているのは“水分”である。
ペットボトルの水と、タンブラーに入れたコーヒー。
これをリュックサックに入れる。
通常であれば駅の売店や自動販売機、コンビニエンスストアで
ペットボトルを購入し、それを片手に、電車に乗り込んだり、
会議に出席したりしているが、現在の僕にはそんな洒落たことは出来ない。
売店や自動販売機、コンビニエンスストアで購入することも困難だ。
自暴販売機で購入なんて滅相もない。
しゃがむこと、かがむことが出来ないので
今の僕には商品取り出し口の存在が遠く感じる。
大好きなコーヒーもコーヒー店で購入しても
レジからコーヒーを1ミリも運ぶことが出来ない。。。
故にこれも必要だっ。。。
必須アイテム①~④を携えていたら、
友人から一言、
「山下清だなっ。」
確かに、カメハメハ大王と言い、今回の山下清と言い、
僕の現在の生活にはそんな臭いが漂っていることは否めない。
間違いない。
今の僕は「生きる」ことに感謝しているし、一所懸命だっ。
松葉杖生活は僕の「生きる」視点を変えてくれた。
いつもと違う光景、風景が目の中に飛び込んでくる。
必須アイテムに⑤スケッチブックが追加される日も近いなっ。。。
これも必要になるんだなっ。。
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