2007年7月31日火曜日

孝行野球

僕は、高校時代に野球部に所属していた。

本当なんですよ。

かつては、マウンドで華麗な投球を見せていた。

そして得意のスライダーで三振の山を築いていた。

はずだった。

嘘でした。


それでも、野球部で3年間、高校生活を送っていた。
これホント。

そんな僕。
母校の試合を観戦しに行った。平日だったので、一人で。

やはり、高校野球を見ると、原点に帰ったような気分になる。

高校生の必死なプレー。そして眼差し。
トーナメントゆえの緊張感。駆け引き。
どれをとっても、
この高校野球は、すべてのスポーツの面白さが集約されているようにも思える。

しかし、何故、そんなに”熱い”プレーが出来るんだろう。

自分のため?
チームメイトのため?
一体誰の為なんだろう?
それともただ、野球が好きだからなのか?

一体何なんだろう・・・。





きっと、こういう事なんだろう。


誰かの為に・・。

誰かがいなきゃ頑張れないし、誰かがいるから頑張れる。
ましてや、甲子園に来たものの、
誰も応援してくれない球場で9対9で試合をやったとしたら、
興奮したり、嬉しかったりするのだろうか?

チームの為、監督の為、家族の為。

人それぞれ、特別な想いを持って、試合を戦っている。
だから頑張れる。一人では誰も生きていけないのだ。

彼らがやっているのは、
そんな誰かに対する孝行野球なのかもしれない。

なんて、高校生から学ぶことがあるなんて。
こんな事を考えるなんて、おっさんになったなぁ・・・・。
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